・実験コーナー




第1弾 経年変化の観察




実験の主旨 天然木は日照や雨などの影響で銀褐色になります。今回は、どのくらいの日数で色の変化が生じるのかを検証していきます。また、無塗装と塗装有りの比較も同時に進めていきます。
実験の方法 樹種ごとの木片サンプルを用意して、片側半分にキシラテ゛コール(2回塗、ウォルナット)の塗布を行う。そのサンプルを屋外に設置して、経過観察を行う。
経過観察頻度 今までの経験では、2・3ヶ月程で銀褐色になることを把握しているので、観察頻度は、10日毎に実施することにしました。




・実験開始


日  時 2006年10月2日午前9時 天  候 曇り
気  温 24℃ 湿  度 70%
考  察 とうとう今日から実験開始です。どういう結果になるのか楽しみです。





第1回 経過観察(10日後)


日  時 2006年10月12日午前12時 天  候 晴れ
気  温 25℃ 湿  度 63%
考  察 はじめの状態と比較しても、ほとんど退色は見られませんでした。
10日間で雨の日が2日あり、観察していると、樹種によって撥水性に違いがある
ことがわかりました。また、天気の良い日に、改めて実験をしてみたいと思います。







第2回 経過観察(20日後)


日  時 2006年10月22日午前10時 天  候 晴れ
気  温 23℃ 湿  度 58%
考  察 今回は前回と比べるて変化が見られました。まず、レッドウッドとウエスタンレッドシダーに退色が見られ、乾燥収縮により木目部の痩せが確認できました。また、ウリン・イペ・セランガンバツに部分的ですが、褐色してきているのが確認できました。イタウバ・アマゾンジャラ・合成木材は目立った変化は見られませんでした。






第3回 経過観察(31日後)


日  時 2006年11月3日午後4時 天  候 晴れ
気  温 22℃ 湿  度 54%
考  察 今回は雨が1日しか降らなかったからなのでしょうか、特に退色による変化があまり見られませんでした。しかし、イペとセランガンバツに乾燥収縮によるひび割れが確認されました。床板のサイズでこんなに早くひび割れが発生するとは、少し驚きでした。(今回、写真が逆光で、色目の違いが分かりづらくなって、申し訳ありません。次回からは、逆光に気を付けて撮影してみますので、次回をご期待ください。)






第4回 経過観察(40日後)


日  時 2006年11月12日午前11時 天  候 晴れ
気  温 17℃ 湿  度 58%
考  察 今回は特に目立った退色は確認できませんでした。セランガンバツに小さなひび割れがたくさんできていました。それに色が少し濃くなった気がします。前日に雨が降ったのですが、ウエスタンレッドシダーだけが、表面は乾燥していましたが、芯のほうは、かなり湿っていました。ハードウッドに比べて比重が少ないので、吸水率が高いのが原因だと思われます。






第5回 経過観察(50日後)


日  時 2006年11月22日午後4時 天  候 曇り
気  温 16℃ 湿  度 52%
考  察 今回も特に目立った変化はありませんでしたが、レッドウッドの木口側が黒っぽくなってきました。また、徐々にイタウバの模様の濃淡がわかるようになってきました。最初の予想では、早ければ2ヶ月程で銀褐色になると思っていたのですが、意外に退色するのが遅いので少し驚きです。






第6回 経過観察(61日後)


日  時 2006年12月3日午前10時 天  候 晴れ
気  温 14℃ 湿  度 48%
考  察 今回も特に目立った変化はありませんでした。イペの塗装部分が、部分的ですが薄くなっているだけでした。今回で2ヶ月ですが、今の調子でいくと6ヶ月くらい経たないと銀褐色にはならないのではないでしょうか。






第7回 経過観察(75日後)


日  時 2006年12月17日午前9時 天  候 曇り
気  温 13℃ 湿  度 68%
考  察 前日まで雨が降ったからなのか、レッドウッドの黒いシミ(?)が濃くなっていました。もしかすると、このシミが全体に広がるのではないでしょうか。そして、アマゾンジャラとイペですが、色が薄くなってきて、徐々に銀褐色に近づいている印象を受けました。






第8回 経過観察(82日後)


日  時 2006年12月24日午前9時 天  候 晴れ
気  温 10℃ 湿  度 38%
考  察 今回は、実験開始後で最も変化がありませんでした。基本的に経過観察の時しかこれらの木片サンプルを見ないので、変化に気づきやすいと思うのですが、ほとんど変化はありませんでした。






第9回 経過観察(92日後)


日  時 2007年1月3日午前11時 天  候 晴れ
気  温 11℃ 湿  度 53%
考  察 今回も、前回同様に変化がありませんでした。気温が低いからなのか、日照時間が短いからなのかわかりませんが、ほとんど変化がありませんでした。






第10回 経過観察(129日後)


日  時 2007年2月11日午前9時 天  候 晴れ
気  温 6℃ 湿  度 47%
考  察 今回は、前回から1ヶ月以上経っていますが、アマゾンジャラの色が白っぽくなり始めました。レッドウッドは板厚が薄いせいなのか、ひび割れが目立つようになりました。






第11回 経過観察(192日後)


日  時 2007年4月5日午前9時 天  候 晴れ
気  温 15℃ 湿  度 38%
考  察 今回は、前回から2ヶ月以上経ち、イペ・アマゾンジャラ・セランガンバツ・イタウバがほぼ銀褐色の状態になりました。ウリンは白っぽくなってきていますが銀褐色まではもう少し時間がかかりそうです。




第12回 経過観察(303日後)


日  時 2007年7月25日午前9時 天  候 晴れ
気  温 23℃ 湿  度 63%
考  察 今回は、前回から3ヶ月以上経ち、ウリン・ウエスタンレッドシダーも含めて(レッドウッドと合成木材を除いて)銀褐色の状態になりました。レッドウッドは、部分的でまだらだった黒ずみが全体に広がって、落ち着いた色合いになりました。
次回の観察は、10月で1年になりますので、塗装の部分の耐水性も含めて検証していきます。




第13回 最終回  経過観察(365日後)


日  時 2007年10月1日午前9時 天  候 曇り
気  温 24℃ 湿  度 48%
考  察  今回で、実験を始めて1年が経ちました。合成木材を除いてすべての木材が銀褐色の状態になりました。今回の実験の結果、樹種にもよりますが、約4ヶ月程で色の退色が進行しはじめて、6ヶ月から8ヶ月程で、下記の写真のように銀褐色になることがわかりました。今回の実験では、陽当りの良い南向きのテラスで実験を行いましたので、仮に北側であまり陽当りの少ない場所であれば、退色する時期が今回の実験より遅くなることが考えられます。また、サンプルの半分にキシラデコールを塗布しましたが、下記の18.10.12の写真と見比べても退色はほとんどなく、保護塗料としての効果は持続していると思われます。下記の樹種別経過写真では、実験後サンプルに霧吹きで濡らして、水の弾き具合を観察しました。塗布直後のように、玉のような弾き方はしませんが、塗布していない部分と見比べると、木材に浸透していないのが見受けられました。この耐水性もいつかはなくなりますので、保護塗料を定期的に塗り替えることは、ウッドデッキのメンテナンスには欠かせないものだと言えるでしょう。
 次回の実験は、ウリンなどのハードウッドは水に濡れると灰汁(アク)がでると言われますが、樹種によってどれ程の違いがあるのか検証したいと思います。



18.10.12の写真


樹種別経過写真

ウリンイペアマゾンジャラセランガンバツ
イタウバレッドウッドウエスタンレッドシダー合成木材






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